モダン天水桶 “あめのおけ”で、雨と風情を楽しむ

お庭の一隅に“あめのおけ”を置いて、雨を貯めて使ってみませんか？
雨水はカルキを含まない蒸留水なので植物にやさしく、如雨露でゆったり水やりなどしていると、日頃忘れていた内なる自然を思い起こさせてくれます。“あめのおけ”は森の恵みで作った雨の器。鹿沼の宮大工、栗田さんが地元の杉を刻んでくれました。

↑内装のポリ袋
掃除が楽。交換もできる。

↑ザバッと汲み出せる。
中の様子がよくわかる。

そうなんですよ。木が好きなあなたには、天然木の独特の存在感が直ぐ分かるでしょう？
“あめのおけ”の良さは、何よりこの木の雰囲気なのですが、それだけではありません。メリットはほかにもいろいろあるんですよ。
◦木は断熱性が高いので、夏場の水温上昇が抑えられて水質が安定する。
◦木は細工ができるので、使い方に合わせた融通が利く。
◦色の塗り替えができるなど、修繕しやすい。
◦焼却しても有毒ガスが出ないので、いざとなったら薪として使える。
◦木屑として廃棄できるので最後の処分が楽。などなど

でも、本物の木で、水漏れしない？ …はい、漏れません。
立派なウイスキー樽でも空のまま外に置いておくと、乾燥収縮して、次に水を入れた時には漏れますよね。でも“あめのおけ”なら、中にドラム缶用のポリ袋が納まっているので大丈夫。しかもポリ袋の中はスルッと洗えるので清潔に保てます。袋の交換もできます。

もしご希望があれば、交換用に、穴あけ済の内装用ポリ袋を、追加料金￥0でお付けいたします。

それから、本物の杉なので、そのままでは4〜5年で腐るでしょう。
でも、“あめのおけ”は、加圧注入プラントで、AQ認証レベルの高度な防腐処理をしていますので、無処理材の３～４倍も長持ちするんです。薬剤には、無色透明のモクボーAACという植物由来の防腐剤を使っています。
シックハウスの原因となるVOC関連の規制物質は使用していません。

※AQ認証は、（財）日本住宅木材技術センターが実施している、木質建材の質・性能を保証する制度です。

↑背面

↑付属の雨水集水器

↑右か左に水抜き栓

いえいえ、もし“あめのおけ”の蓋を開けて上から降る雨を貯めるのでしたら、50mmの豪雨でも水深50mmしか貯まりません。なので、屋根に降る雨をたて樋から取り入れて貯めます。付属の雨水集水器（右上写真）をご家庭のたて樋に取り付けてくださいね。

“あめのおけ”には３つの雨水の出入口が付いています。１つは正面の蛇口。２つ目は背面の上にある雨水流入口。ここに雨水集水器のホースをつないで、雨水を取り入れます。

３つ目は右または左側の下にある水抜き栓。“あめのおけ”の掃除に、汚れを水と一緒に吐出させてください。この水抜き栓は、掃除のほかにも、「うっかり腐り水」を防ぐ「自然循環方式」に変えたり、手押しポンプや灌水装置をつないだりするのに役立ちます。

お宅のその屋根でどれくらいの雨水が貯められるのか、まず確認を

お宅のたて樋に付属の雨水集水器“マイホームライト”が取り付けられるか、確認を

もし、付属の雨水集水器“マイホームライト”が取り付けられなければ、あるいは、たて樋をスパッと切断することに抵抗を感じられているのなら、ステンレスのレインキャッチを、追加料金￥0でお付けいたします。

　

残念ですが、そのままでは飲めません。飲むためには、逆浸透膜など高度なろ過が必要になります。なので、災害時の飲用にはペットボトルの水を用意しておいてくださいね。方や、災害時に困るのは洗い物などちょっとしたことに使う雑用水。これには“あめのおけ”は大いに役立ちます。

雨水の水質は、お住まいの地域や周囲の環境によって、また、降りはじめか、しばらく降った後かによって大きく異なります。
上の写真は、東京都八王子市の郊外での例。ここでは、屋根から直接“あめのおけ”に雨水を流し入れています。それでもペットボトルに採った上澄みはとてもきれいでしょ？右の写真はその内部です。満タンに溜まっているのですが、どこから雨水か分からないくらいに透明です。

しかし、屋根のゴミや空気中の塵も一緒に流し込んでいるので、底には沈殿物が溜まっています。これは時々、水抜き栓を開けて流し出してくださいね。また掃除する一方、簡単なフィルターを取り付けることで、沈殿物を減らすこともできます。それには次の項を…

↑お手製フィルターの例

↑お手製ろ過装置の例

“あめのおけ”にある３つの雨水の出入口には、内側に「1/2インチ管用ねじ」が付いています。ここに、簡単な部品や身の回りの材料を使って、ごみ取りフィルターやろ過装置を取り付けることができます。

まず、左写真の①雨水流入口にフィルターを付けて、小さなゴミが入らないようにしましょう。付属の雨水集水器にもゴミ取りフィルターが付いていますが、そこを通過する小さなゴミをここで濾すと、沈殿物を減らすことができます。
「1/2インチ管用ねじ」の「バルブ用ソケット」に金魚用のろ過綿（ポリエステル綿）などを巻き付ければ出来上がりです。ただし、ここにはゴミがよく溜まるので、こまめに点検、洗浄してくださいね。

さらに②蛇口にもフィルターを付けると、ゴミの混ざらない雨水を使うことができます。 如雨露の目詰まりも防ぐことができます。

右半分の写真は、ペットボトル、ホース、砂利、ポリエステル綿を使ったお手製のろ過装置の例です。沈下ろ過とフィルターろ過でゴミを取り去った雨水を“あめのおけ”に貯めています。因に、ホースはペットボトルの底まで差し込まれています。

もしご希望があれば、お手製フィルターの材料（「1/2インチ管用ねじ」の「バルブ用ソケット」と「塩ビ管とエルボ継手」（上の写真のホースの替わり）、金魚用のろ過綿×2枚、紐×2本）を、追加料金￥0でお付けいたします。

水（H₂O）自体は腐りませんが、有機物や微生物が増えて濁りや臭いを発生させると「水が腐った」と言います。貯めた雨水を日頃から使って水を動かしていれば問題はないのですが、うっかり貯めっ放して滞留したままにすると腐りやすくなります。

この「うっかり腐り水」を防ぎたい。でも、手間もかけたくない。雨水タンクのことを忘れていても勝手に水が循環してくれればいいのに…、そう思いませんか？

そうなんです。それが「自然循環方式」の雨水タンクです。“あめのおけ”も「自然循環方式」に早変わりできて、「うっかり腐り水」を防ぐことができるんです。

水抜き栓の内側に付いている「1/2インチ管用ねじ」に、「オーバーフロー管」（下側の写真の灰色の管）をねじ込んで、水抜き栓のコックを開いておけば、雨が降る度に水が入れ替わります。オーバーフローした雨水は、水抜き栓にホースをつないで、たて樋に戻したり、側溝に流したり、地下に浸透させたりしましょう。

もしご希望があれば、「1/2インチ管用ねじ」の「オーバーフロー管」と、水抜き栓にホースをつなぐための「ホース継手」を、追加料金￥0でお付けいたします。

“あめのおけ”に限ったことではありません。プラスチックやステンレスの雨水タンクでも同じ。誰も言わないだけです。「虫は必ず入ってくる」

例えば、屋根の軒樋のわずかな水たまりに産みつけられた虫の卵が雨水と一緒に入ってきて、タンクの中で孵化することも大いにあり得ます。
これを防ぐためには、虫の卵よりも細かいフィルターを取り付ければよいのですが、すると今度は、フィルターをこまめに点検して、目詰まりしないように洗わなければいけません。
それが面倒なら、タンクを密閉して虫が外に出られないようにし、中で死のうが構わないことにしましょう。大多数の雨水タンクと同じように。

“あめのおけ”を簡単に密閉タンクに変える方法はこれです。

左写真のステンレスの内側リングを一旦外して、大きなポリ袋に入れます。ポリ袋に入った内側リングを元の所にセットしなおします。
そうすれば、蓋を開けた途端に蚊や羽虫がわっと出てくる恐怖から逃れることができます。

それよりもまず、雨水が貯まる度に使うことをおすすめします。

お手製フィルター、ろ過装置の作り方は、こちら

もしご希望があれば、内側リングが入る大きなポリ袋を、追加料金￥0でお付けいたします。

“あめのおけ”は蓋が開けられるので、柄杓で雨水を汲み出したり、中の様子を観察したり、楽に掃除ができたりします。
しかし、このオープンなスタイルも面倒になることが…。

不特定の人が通る所に“あめのおけ”が設置してあると、興味津々で中を覗いてくれます。そして、いつの間にやら蓋が開けっ放しになっている、蓋がどこかに飛んでいってしまってる、ということに…。 また、小さいお子さんが覗き込んで危ないこともあります。

そんな場合は、“あめのおけ”の蓋の開きを制限しましょう。

蓋の裏桟の2箇所にヒートンを取り付けます。（左写真）
このヒートンと“あめのおけ”内側の合わせて6箇所のヒートンに、ナイロンなど化学繊維の丈夫な紐を通します。（中写真）
紐をいっぱいに締めて括っておくと、蓋を開けようとしても隙間は5〜10㎝に抑えられます。（右写真）

さらに、蓋を完全に閉めておけるように、“あめのおけ”に細工することもできます。そのあたりが木製品の良いところ。しかも正面からは分かりません。背面にヒミツの止めネジを取り付けておきます。

もしご希望があれば、蓋の裏桟2箇所にヒートンを取り付けるとともに、ナイロンの丈夫な紐を、追加料金￥0でお付けいたします。

もしご希望があれば、蓋を完全に閉める細工と、背面のヒミツの止めネジを、追加料金￥0でお付けいたします。

3wayその１．オーソドックスに蛇口から出して使う。
“あめのおけ”は水圧が低いので、優雅にチョロチョロと水が出ます。蛇口の内側にフィルターを取り付けておくと、如雨露の目詰まりを防ぐことができます。

3wayその２．蓋を開けてザバザバ使う。
柄杓で打ち水に。バケツで掃除や洗い物に。雨水がなくなったら、水道水を入れておくといざという時にも役立ちます。

3wayその３．水抜き栓に器具をつないで使う。
無電源の“安藤式自動灌水装置”をつないで、緑のカーテンづくりに。夏の蔓植物は水をがぶがぶ飲むので、とても助かります。
また、“あめのおけ”に雨水ならぬ液肥を入れて、“安藤式自動灌水装置”で送水する水耕栽培もできるので、土の入替えが大変なベランダガーデンにもってこい、です。
それから、手押しポンプをつなぐと、散水が楽になります。

“あめのおけ”のバリエーション…脚部の違い、寸法

木脚タイプ

ステンレス脚タイプ

ほっこり感覚の木脚と、スタイリッシュなステンレス脚を用意しています。
それぞれの組み上がり寸法と、共通のタンク本体の寸法・容量はこちら

“あめのおけ”のバリエーション…塗装の有無と色

無塗装

　

オイル塗装

　

オイル塗装の色見本…お好きな色をご指定ください。

塗料は、リボス天然塗料(ドイツ)のタヤエクステリア
塗装見本は、大橋塗料株式会社の提供

塗装していない白木のままの“あめのおけ”と、オイル塗装したものを用意しています。

無塗装の“あめのおけ”は、そのままで自然に風化する色合い楽しまれるのもよいでしょうし、あなたご自身でお好きな塗料・色を塗られるのもよいでしょう。
“あめのおけ”はすでに防腐処理してありますので、あなたは防腐剤を含まない塗料を安心して塗ることができます。
胴体の外側に巻いている2本のステンレスリングは、後ろ面のネジを弛めて外せるので、より塗りやすくなります。ステンレスリングを外しても、胴体の板はバラバラになりませんので、ご安心ください。

オイル塗装の“あめのおけ”は、11色の色見本の中からお好きな色をご指定ください。 オーダー塗装いたします。
塗料はリボス天然塗料(ドイツ)のタヤエクステリアで、木目が生きる美しい色合いが特徴です。

木材のクオリティ…整った外観

前面

後ろ面

節のある材料は後ろ面に使って、“あめのおけ”の前面には節のないきれいな材料を組み合わせています。
杉の板目の豊かな表情をお楽しみください。

※このページの写真の内、“茶色のあめのおけ”には節が多くありますが、これは機能モデルです。
お届けする商品は、塗装品も無塗装品と同様に美品です。

製品のクオリティ…長持ちの保証

本物の杉はすぐ腐る。その通りです。もし何も処理をしていない杉材なら、4〜5年で腐るでしょう。
でも、“あめのおけ”は、加圧注入プラントで、AQ認証レベルの高度な防腐処理をしているので、無処理材の３～４倍も長持ちするんです。薬剤には、無色透明のモクボーAACという植物由来の防腐剤を使っています。
シックハウスの原因となるVOC関連の規制物質は使用していません。

※AQ認証は、（財）日本住宅木材技術センターが実施している、木質建材の質・性能を保証する制度です。

“あめのおけ”の材料・雨水の出入口・付属品

	〈主な材料〉 タンク本体…天然木（杉）、ステンレス鋼 防水層…ポリエチレンシート 蓋…天然木（杉） 脚部…天然木（杉）、または、ステンレス鋼 木材の防腐処理…モクボーAAC加圧注入 木材の表面加工…無塗装、または、オイル塗装
	〈３つの雨水の出入口〉 ① 雨水流入口 外側に内径15㎜ホース用のホース継手付き、内側に「1/2インチ管用ねじ」付き ② 蛇口 外側に十字ハンドル蛇口付き、内側に「1/2インチ管用ねじ」付き ③ 水抜き栓 外側に樹脂コック付き、内側に「1/2インチ管用ねじ」付き
	〈付属品〉 雨水集水器“マイホームライト”（グリーン、またはグレー） ホースバンド×2個 内径15㎜ホース×2m（黒色） 　 お宅のたて樋に付属の雨水集水器“マイホームライト”が取り付けられるか、確認を