クロスポール工法の “木べえさん” 、特徴とメリット
“木べえさん” は、クロスポール工法のウッドフェンス
それは、角材の孔に丸棒を通してフェンスパネルを作る、木組みの工法です。
クロスポール工法のウッドフェンス
乾燥させた桧(ひのき)の丸棒をグリーン材(人工乾燥させていない木材)の孔に通すことで、乾燥・収縮とともに木材同士が噛み合って一体化したパネルになります。
接着剤を用いない物理的な木組み工法なので、パネルの完成後に加圧注入の防腐処理ができて、薬剤浸透の抜けがなく、耐朽性が高いことも特徴です。
ウッドデザイン賞2016と2018を受賞
ユニークな木組みのクロスポール工法は、有限会社ナベ企画 代表取締役 渡辺保氏の長年の研究によって完成した特許工法です。
(特許第6083920号)
クロスポール工法とこの工法によるクロスポールフェンスは、2016年と2018年にウッドデザイン賞を受賞。
合わせて、間伐・間伐材利用コンクール2016特別賞も受賞しています。
乾燥収縮によって曲がったりねじれたりしやすい性質の木材を、クロスポールで矯正して有効利用できることのほか、 屋外製品としての高いデザイン性、優れた施工性、耐朽性の高さによる国産杉・桧の有効利用性、などが受賞の理由です。
風大地プロダクツでは、地産地消でお届けするために、多摩産材のクロスポールフェンス “木べえさん” を2022年から製造販売いたします。
“木べえさん” をおすすめしたい7つの理由
クロスポール工法の “木べえさん” は、角材の孔に丸棒を通してフェンスパネルを作り、まるごと加圧注入釜で防腐処理する、多摩産材のウッドフェンスです。だからこそ、このようなたくさんのメリットがあるのです。
⒈ 天然無垢材 100%
木の好きな人なら一瞬でわかる、ホンモノの味わい。
多摩の森から、天然木の息吹きをお届けします。
異なる角材の組み合わせで様々な “木べえさん” ができます。
ご注文の数量によって、オーダーデザインも承ります。
⒉ 杉とヒノキ? すぐ腐るでしょ? いいえ、長持ちしますよ。
木材の表から5〜10mm奥まで薬剤が浸透する加圧注入の防腐処理を行っているので、無処理材と比べて、3倍〜5倍も長持ちです。
その上 “木べえさん” は、角材を縦に使っているので、雨水のキレが良く、いっそう腐りにくい形となっています。
加圧注入の防腐処理
“木べえさん” は、土木・造園分野で広く実績があり、安全性の高い薬剤で、加圧注入による防腐処理を行っています。これは、AQ認証レベルの高度な防腐処理で、木材の表から5〜10mm奥まで薬剤が浸透して、腐朽菌へのバリアを作ります。防腐処理をしていない同じ木材と比べて、3倍〜5倍も長持ちです。
■ “木べえさん” で使用している加圧注入の防腐処理剤は、■
広く実績のあるタナリスCY・ACQ(はじめは緑色)、または、無色透明のAAC・AICIです。
上記は防腐処理直後の写真です。屋外品なので、いずれも時とともに変色・褪色していきます。
下の写真は、タナリスCYで防腐処理した “木べえさん” の色変化の様子です。
塗装もできます。
“木べえさん” は、無塗装のままで古びの風情を味わうことができますが、塗装して美観を長持ちさせることもできます。
加圧注入の防腐処理は、木を腐らせる腐朽菌に対して有効です。一方、塗装、特に濃色の塗装は、紫外線に対して有効です。
(2020年2月日本木材防腐工業組合 調査資料より)
⒊ 表も裏もカッコいい、リバーシブル
せっかく塀を作ったのに、表を道路側に向けたので、庭側に裏桟や金物がむき出しになってしまった!?
クロスポール工法の “木べえさん” なら、内側も表側と同じように格好よく仕上がります。
⒋ 地震にも強い!
コンクリートブロック塀から “木べえさん” に替えると、地震の被害が軽減します。
コンクリートブロック塀の 1/10〜 1/5 の重さ … 軽い!
フェンスの重さ比べ
最も薄い厚さ100mmのコンクリートブロック塀でも、重さは、1m2あたり約120kg。
“木べえさん” の重さは、タイプによって、1m2あたり約11〜25kg、
コンクリートブロック塀の 1/10〜1/5 の重さです。
しかも、水分の偏りで上に行くほど軽いので、いっそう倒れにくいのです。
ご採用事例
▼画像をクリックすると拡大します。
⒌ シンプルな構造なので、施工が容易、短期間で仕上がる
“木べえさん” は、すでにでき上がった格子パネルや目隠しパネルを、横に並べて立て込みます。
なので、支柱を設置する → 養生する → 化粧材を取付ける… という二度手間がかかりません。
⒍ 安ものではありません。 が、決して高くはありません。
“木べえさん” は、エクステリア製品としてのデザイン、きちんとした防腐処理が行われているので、安くはありません。
しかし、施工費と合わせた価格、何度も防腐塗装する価格、を考えたら、決して高くはありません。
屋外の木は、防腐処理しないと高くつく
防腐処理していない杉や桧のフェンス材料は確かに安いでしょう。でも、そのままでは4〜6年で腐ります。なので、2〜3年ごとに防腐塗装する必要があります。一方、“木べえさん” は初期費用は割高かもしれません。が、防腐のための塗り替え手間が不要で、長寿命なので、かえってとても経済的です。
“木べえさん” は、パネルの完成後に丸ごと圧力釜に入れて防腐処理しているので、材料の隅々まで薬剤が行き渡っています。防腐処理材をカット加工している他の防腐処理フェンスと比べても、耐久性能が大きく異なります。
それから、“木べえさん” は、VOC関連の規制物質を使用していません。
燃やしても、有毒ガスを発生しません。
フェンスの寿命を終えた廃材は、通常の産業廃棄物(木屑)として廃棄できます。
⒎ SDGs です。… 15 陸の豊かさも守ろう
木を使うと、環境によいことがいろいろあります。
① 木を使い続けると、CO2が固定化されます。
② 国産材を使って、新しく苗を植えると、日本の森林資源が循環します。
水源の森が整備されると、水も綺麗になります。
③ 木は、ヒートアイランド現象を緩和します。
④ 木は、紫外線による美容・健康被害を緩和します。
木を使い続けると、CO2が固定化されるって?
木は、空気中のCO2を吸って、光合成をして、炭素を貯めて大きくなります。
木材とCO2の循環
木を燃やしても、その分、新しい木を植えて育てれば、地球上のCO2は±0。
木材とCO2の固定化
木を木製品として使い続ける限り、木が貯めたCO2は空気中に出ていきません。
なので、さらに新しい木を植えて育てれば、空気中のCO2は減っていきます。
“木べえさん” (目隠しの場合)は、1m2あたりで、約32kgのCO2を固定化しています。
木が、ヒートアイランド現象を緩和する?
木は、熱を蓄えにくい材料です。それに比べ、コンクリートは熱をよく蓄えます。そのため、家屋がコンクリートに囲まれていると、夏の夜、昼間の熱がいつまでも残って暑苦しく感じられます。
この現象がまち全体に及ぶとヒートアイランド現象となります。なので、コンクリートに囲まれるよりも、木に囲まれる環境に変えると、心地よい住まいになるとともに、ヒートアイランド現象も緩和されるのです。
木が、紫外線による美容・健康被害を緩和する?
木は、シミやシワ、皮膚ガンの原因になる紫外線を吸収してくれます。木(杉)が反射する紫外線(350nm)はわずか2%前後ですが、これに比べて、鉄は20〜25%、アルミニウムは50%前後、紫外線を反射します。なので、木に囲まれていると紫外線を浴びる量が少なくて済むのです。
(2020年2月日本木材防腐工業組合 調査資料より)
“木べえさん” contents
“木べえさん” のご相談・ご注文はこちら
製品をお届けします。
設置工事は、お近くの施工業者様にご依頼ください。
もし地理的条件等が合いましたら、当社関連の施工業者のご紹介もいたします。
製品のご注文は、
まだプランが固まっていない、そんな場合でもお問い合わせください。
設置場所の図面や写真を、ご希望とともにお送りいただけましたら、ふさわしいフェンスや設置方法をご案内いたします。
また、このwebサイトでご紹介しきれていないタイプもありますので、ご相談ください。
納期は、1.5ヶ月ほどいただきます。
製品の内容や量、また製作現場の混み具合によって長く待っていただくこともありますので、ゆとりを持ってご注文ください。
配送について
製品は大きくて重いので、送料が相当にかかります。
法人のお客様か、個人のお客様かによって、配送方法や料金が異なりますので、個人のお客様はなるべく施工業者様にご注文と合わせてご依頼ください。
法人のお客様 | 個人のお客様 | |
JITBOXチャーター便 ※ | ○ | × |
小型で少量なら、宅配便 |
○ | ○ |
大型で少量なら、混載便 | ○ | × |
トラックチャーター便 | ○ | ○ |
当社工場にて引き渡し フォークリフトで積込み |
○ | ○ |
※ JITBOXチャーター便 … 内寸 W1040mm x D1040mm x H1700mmのカゴに入れて運びます。
フェンスパネル全高 1700mmまでの製品が JITBOXチャーター便で運べます。
一度に運べる数は、42角 格子フェンスなら25枚ほどです。
送料の目安は、外部ページの
☞ JITBOX チャーター・ヤマトボックスチャーターをご覧ください。(発地は東京都)
ただし、法人限定のサービスなので、個人のお客様はなるべく施工業者様にご注文と合わせてご依頼ください。
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